時候 仲春(3月)~初夏(5月)
乾物 周年
チガイソ科ワカメ属の褐藻類に属する海藻で、天然物の鳴戸和布は超一級品。和布を食べる民族は日本、韓国、後に中国も食用。
『大宝律令』(701年)諸国から貢納品が定められ、『延喜式』(927年)にも貢納品の実例が記されている。
分布 太平洋側、北海道室蘭以南。日本海側、北海道南部より九州、朝鮮半島に生育している。低潮線から水深5m以浅に生えている。一年草で春から夏にかけ繁茂し根は岩礁に付着。
和布は大別して南方系(太平洋側、本州中部以南)と北方系(三陸沿岸、北海道、日本海)の2種類。
形状 葉・茎・根に分かれ、色は紺褐色又は緑褐色で長さ1~2mになり葉は柔らかい葉状体で、粘質。葉緑には切れ込みがある。葉の中央に 中肋 があり茎へと続き成熟すると茎の両縁に芽かぶが出来る。芽かぶは胞子葉で、ここで胞子がつくられる。
養殖 三陸では6~7月に芽カブから胞子を放出させ種糸に採苗する。秋には発芽した1~2㎝の種苗を養殖ロープに巻きつけて海中に落し、3月には1~2mに成長し3~6月に採取する。主産地は岩手・宮城・徳島で生産量の8割をこえる。流通は産地名鳴戸わかめ産、三陸わかめ産で出荷。生和布の他は塩蔵漬干若布などの製品となる。
※天然物は肉厚で、柔らかく、香りが高い。
鳴戸和布は超一級品。採取量は少ない。
和布製法の種類
◎灰和布→江戸時代前川文太郎考案 鳴戸和布を採取し灰をまぶし天日に干したもの。色があせない。大変な人気商品。
◎塩蔵法→採取した和布を湯通し、冷水に取り、水分を切って塩蔵漬にしたもの。 中肋 (筋)を取ったもの、取らないものの商品がある。
◎塩乾和布→海水で洗って乾かしたもの。
◎湯抜和布→原藻を湯通し 冷水に落し 塩分を除き乾燥したもの
◎塩抜和布→塩分を洗い流し干したもの
◎乱乾和布→原藻を砂の上で干したもの
◎糸和布→中肋を去り、分葉を裂いて干したもの
◎ 簀 乾和布→簀上に形を整え乾かしたもの
◎板和布→中肋を除き板状にのばし干したもの。島根、鳥取で作られる。
◎刻み和布→干した和布を細くもみ、ご飯の友とする。
◎めひび→芽かぶを刻んで干し上げたもの。
三重県鳥羽産
料理 汁の実 吸物 煮物(若竹煮) ヌタ 酢の物 中肋の佃煮 芽かぶでは焼き芽かぶ とろろと多様に応用 サラダ 新芽のシャブシャブ
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

コメント