( たら ) 真鱈 ( まだら )

時候 仲冬(12月)~初春(2月)

タラ科の海産硬骨魚。タラと言えば真鱈を指す。寒帯、亜寒帯の魚。

分布 本邦日本海側では山陰以北、太平洋側では本州中部以北から北海道にかけ生息、国外ではアラスカ、北米に及ぶ。漁獲に於いて青森以南に多産し、100から300mのやや深所に棲む。

特徴 体型は長くやや側扁し、細 ( うろこ ) で腹部はふくらみ、頭・口が大きく強い歯を持ち下 ( あご ) に太いヒゲがある。

体色は灰褐色で体側にまだら模様があり、腹部は淡い灰色。最大体長110㎝に達する。70から80㎝位のものが水揚げされる。産卵期は2月から3月で1匹の雌の産卵数は200から500万粒で多産であるが生存率は低い。1歳魚(20㎝)は沿岸の浅所で生活し、2歳魚になると海底に移動する。4~5歳魚(60㎝)で成熟する。2月から3月浅所に移動し産卵する。

食べ頃は初雪の降るころより初春の寒い時期が最も美味である。魚扁に雪の字が最も似合う魚。鱈の大食いは有名であり、胃袋が大きい「 鱈腹喰 ( たらふくく ) う」、「 矢鱈喰 ( やたらく ) う」という形容詞があるくらい。昼は海底に身をひそめ、夜間に活動し食物をあさる。非常に貧食な雑食性で、貝類、甲殻類、タコ・イカ、魚類等をあさる。

鱈の身は白玉の如く白く淡白な魚。鮮度のよいものは昆布〆し水分を取ることで旨みを加えたお造りは左党に喜ばれる。

特に価値のあるのは精巣で白子(一般) 菊又は菊子(東北) 雲子(関西)として価値が高い。卵巣は市場価値こそ低いが旨煮となす、肝臓は栄養が高く肝油を作る。頭部は鍋料理、たら汁、胃袋も旨い。

鱈の短所は水分が多く味が落ちやすく鱈特有の臭いが出る。

鱈の加工品として塩鱈がある冷蔵庫のない時代、塩蔵漬は古くから行なわれた処理法。

乾物では棒鱈があり、海老芋と焚いた煮物は京料理の名物。加工品としては練りものは蒲鉾材料となる。旬は12月より2月。

漁法 底曳網で漁獲される

料理 お造りは昆布〆、そぎ身としとろろ昆布を添える。鱈ちり。雲子(精巣)酢で食す。酒むし 焼白子 天婦羅 酒煎り 煎り出汁 棒鱈 海老芋との焚合せ 松前煮 旨煮

※鮮度が落ちやすく特有の臭みが出るので注意。

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