時候 仲冬(12月)~初春(2月)
北海道
オホーツク海沿岸 春 晩春(4月)~仲夏(6月)
噴火湾(内浦湾) 夏 晩夏(7月)~初秋(8月)
釧路・根室沿岸 秋 仲秋(9月)~初冬(11月)
日高沖・十勝沿岸 冬 仲冬(12月)~初春(2月)
クリガニ科に属するカニの一種で毛ガニ。高級海産物。別名大栗蟹ともいう。
分布 太平洋側、茨城以北から北海道、オホーツク海、ベーリング海、アラスカ沿岸。日本海側では福井沖から韓国東岸まで。水深30から150mの砂泥底に棲む。好漁場は水深30から60mが最適。
特徴 体全体が剛毛で覆われ、栗のイメージで別名「 大栗蟹 」の異名がある。
甲は縦長の楕円形で雌の方がやや幅広く、鋏脚は歩脚より短く脚の縁に鋭い棘が並んでいる。体色は全身が淡い赤褐色で黒ずんでいる。雄は雌より大きく雄の甲長は最大で15㎝。雌では甲長は最大で12㎝に達する。
生態 雄の脱皮は5年までは毎年一度行われ、その後は2年以上に一度になる。雌は2年までは各年一度脱皮し3年以上は生殖との関係で3年に一度脱皮、成長は雄より劣る。交尾と産卵は別の時期に行われる。交尾は雌の脱皮直後で時期は8月から11月頃であるが海域により異なる。精液は雌の受精 嚢 内に貯えられる。産卵は1年後で卵は0.9㎜を腹肢に抱卵し1年から1年半後に孵化放出する。交尾までの周期は3年。産卵数は5万粒前後と多い。孵化すると幼生期間は4ヶ月程で甲長5㎜の稚ガニとなり、1年目で甲長2.5㎝、2年目で甲長4㎝、5年目で7㎝、7~8年目で10㎝に達する。個体により多少の差はある。
資源保護のため甲長8㎝以上の雄のみを漁獲し、それ以下の雄と雌は海に戻す決り。毛ガニのランクを大・中・小に分け、大は甲長10㎝以上、中は甲長9㎝以上、小は甲長8㎝以上としている。
北海道の海域によって漁獲時期が異なっている。オホーツク海沿岸では春の流水が去る3月中旬から7月頃操業。噴火湾(内浦湾)では7月から8月。釧路から根室では9月から11月の期間、日高沖から十勝は11月から2月の期間。
旬は海域により異なる。東北地方では12月から2月の冬期が美味。北海道では操業海域で。目まわりは甲長10㎝、重量500gが最も美味で、特大には650g・800g・稀に1㎏に達するのもあるが、味に於いては500g前後を進める。毛ガニの楽しみの中でもう一つは蟹みそ(肝膵臓)は最上の珍味。食味に於いて身は脂肪が少なく特有の風味は、二杯酢に卸し生姜汁に勝るものない。
漁法 カニ籠網(30~60mの砂泥底)で漁獲される
料理 茹で蟹 蒸し蟹 焼き蟹 煮物(具煮は白味噌が和合する) 和え物 カニめし 女性にはカニ入り茶碗むし 出し巻が喜ばれる 甲羅酒・カニ酒には炙り昆布と針生姜
毛蟹の茹で方
活毛ガニはタワシで洗い流し、脚が動かないようにタコ糸で結び鍋に決め木蓋をし、別の鍋に湯を沸かし、塩分濃度は海水目安の塩3%を加え、沸騰湯をたっぷり毛ガニに注ぎ入れ、強火で20分湯となし笊に揚げ、ぬれ晒をかけ冷えるのを待つ。
カニ酢の作り方
毛ガニの身は甘味があって上品な味。カニ酢は古から出汁と味淋を加えない。最上の酢、千鳥酢に水を加え、淡口を落し、絞り生姜を加えた二杯酢は最上。目安の割合、千鳥酢1、水3、淡口1、絞り生姜適宣。
蟹のお話し
昔は漁師にとってカニは厄介者で網にからまり、網を破るからで、網が破られると修理しなければならない。買う人も食べる人もいない。大正初期まで肥料として利用されていた。
昭和の初期に入って鱈場蟹の缶詰が、続いてカニ工船の出現でタラバの缶詰が生産される。戦後1945年以降、国鉄、北海道( 長万部 )駅構内で茹で毛ガニが売出される。
1960年代にカニが見直され人気が出る。消費拡大され、1970年代から高級品の仲間入り。他方茹でガニの冷凍技術は1970年代とは比較にならない程に向上する。今日では活ガニの輸送が開発され流通の確立、毛ガニ、鱈場蟹、花咲蟹、超高級食材。 楚蟹 に於いても同じである。
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