楚蟹 ( ずわいがに ) (雄ガニの名称)

時候 仲冬(12月)~初春(2月)
オホーツク海
晩春(4月)~初夏(5月)

地方名称 山陰地方 松葉蟹

          福井県  越前蟹

     雌ガニ  山陰地方 オヤガニ

          福井県  セイコ

          石川県  コウバコ

クモガニ科に属するカニの一種で地方により名称が異なる。山陰地方(松葉蟹)、福井県(越前蟹)と呼ぶ。ズワイとは細い木の枝のことを指す古語が訛ったとされる。雌ガニをズワイガニと呼ばず石川県(コウバコ)、福井県(セイコ)、山陰地方(オヤガニ)と呼び、雄ガニをズワイガニと呼んでいる。

分布 日本海側では山口以北、太平洋側では茨城以北から北海道沿岸・オホーツク海・アラスカ・カナダの北太平洋に分布し、水深50から600mの砂泥底に生息。好漁場は200m前後である。

特徴 甲羅は丸みのある三角形をし、甲羅の表面、歩脚とも顆粒があり、甲羅には黒い粒カルビルの卵で脱皮と身入の目安になっている。体色は全身が暗赤色をし、雄の甲幅は18㎝で両足を広げると70から80㎝となる大型蟹である。

雌ガニの甲幅は8㎝と小さく、6年から7年で生殖可能となり、その後は脱皮しない為に大きくならない。

交尾は雌の脱皮直後に行い、精液は受精 ( のう ) に貯えられる。甲羅内に 内子 ( うちこ ) (卵巣)が成熟し産卵(産卵数5~6万粒)し、抱卵期間は1年から1年半で、孵化放出され、幼生期を終えて稚ガニになる。交尾から稚ガニまでの期間は1年半から2年あまり。雌は孵化放出後に次の産卵の準備をする。

雄は脱皮をくり返して成長し、漁獲サイズの9㎝になるまで10年の経過をえて市場に出回る。食味は山陰・北陸地方のものは超高級品。最上の目まわりは1.5㎏から1.8㎏(15年~18年)で稀に出回る。歩脚の長節の身は甘みがあって至福の味である。

甲羅の中のカニ味噌( 肝膵臓 ( かんすいぞう ) )は珍味。

コウバコの内子(卵巣)は独特の香りと舌ざわりが味わえる。旬は12月より2月。但しオホーツク海では4月から5月。

漁法 底曳網 籠漁で漁獲される

※オホーツク海 4~5月漁期。

料理 生食 茹で蟹 鍋 焼き蟹 シャブシャブ 天婦羅 甲羅酒(カニ酒)

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