( あゆ ) 香魚 ( あゆ )   年魚 ( あゆ )

時候 仲夏(6月)~仲秋(9月)

 シラス 初春⑵~仲春⑶

   稚鮎  晩春⑷~初夏⑸

   若鮎  仲夏⑹~晩夏⑺土用前

   鮎   土用より~仲秋⑼中

   子持鮎 仲秋⑼中~晩秋⑽

アユ科アユ属の淡水硬骨魚。清流を好み、泥地を嫌う。香魚で胡瓜のような香り。寿命は1年で年魚という。アユには海産アユと小アユがいて、海産アユ(河で産卵し孵化後に海に降り成長し春に 遡上 ( そじょう ) )と小アユ(琵琶湖産、上流で産卵し ( ) 化後に琵琶湖に降り成長し春に遡上)。共に同じ種類。海で育った方が大きく成長する。他方琵琶湖産アユを他の河川に移動すると大きく成長。餌との関連であると思われる。

分布 本邦では北海道南部より本州、四国、九州に至る。奄美大島、沖縄にはアユの別種、リュウキュウアユが生息。国外では朝鮮半島から中国沿岸部、ベトナム国境近くまで分布する。

特徴 成魚の形は優美で ( うろこ ) が細かく、口が大きく、特異形の歯で両あごに櫛状に並ぶ。下の前方には三角錐で 舌唇 ( ぜつしん ) があり歯と舌唇で岩についている 珪藻 ( けいそう ) 藍藻 ( らんそう ) などを食べる。

体色 小鮎で背は緑色で腹部は茶褐色で、若鮎から鮎にかけ背は黄色を帯びた 蒼褐 ( そうかっ ) 色で、頭部の下に長円形の黄斑があり、腹部は黄白色で尾鰭はやや赤身を帯びている。上がる(死)と黄色を帯び、落鮎の頃には ( さび ) 色を呈する。

最大体長は稀に30㎝に成長する。普通は20から25㎝位。鮎は縄張り意識が強く1尾で1m四方が防衛範囲。他方琵琶湖産の小アユは成魚で12~15㎝。

産卵期は地域により異なり北では8月下旬から9月。南では10月頃と遅い。婚姻色となり特に雄では著しく胸 ( びれ ) ・腹鰭がのび雄雌の見分けが容易である。産卵場所は 砂礫 ( されき ) 底で夜間に雌は1から2万粒を一気に抱卵し、雄は精子をかけ一生を終える。孵化は2週間後で海に下る。琵琶湖産では産卵数は12㎝で3千から1万粒である。

旬は 氷魚(早春) 稚鮎(晩春) 若鮎(夏)

鮎(初秋) 子持鮎(秋)と楽しめる魚で美味な魚で料理も多い。

漁法 釣 投網 刺し網 定置網  簗 ( やな )  鵜飼い 火振り漁(四万十川)で漁獲される

料理

氷魚 琵琶湖産佃煮 釜あげ

稚魚 天婦羅 南蛮漬け 田楽

若鮎 (6月頃から7月土用前の期間をいう) 背ごし 田楽 塩焼き フライ 鮎寿司 干物にして炙って食す

鮎  洗い 塩焼き 煮浸し 鮎寿司 干物 鮎めし 鮎の焼き干し

子持鮎 塩焼き 甘露煮

珍味 うるか( ( にが ) うるか 身うるか 子うるか) 卵巣 白子の粕漬け 鮎の粕漬け

放流と養殖

遊漁目的の放流は各地で行なわれ、天然の幼魚(海産幼魚・湖産幼魚)を春先に捕獲し、淡水で育て放流される。天然産又は放流による半天然の多い産地は茨城、神奈川、栃木、岐阜、愛知県など。

河川での漁獲量は相模川(神奈川) 那埼川(茨城) 長良川(岐阜) 神通川(富山)

吉野川(高知・徳島)などが多い。

養殖は1904年(明治37年)琵琶湖が最初。今日養殖鮎の盛んな県は愛知、和歌山、岐阜、滋賀県などである。

※養殖鮎には香りがなく、脂肪は天然産の3倍である。

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