浅草海苔 ( あさくさのり )

時候 採取 仲冬(12月)~仲春(3月)

ウミケノリ科アマノリ属の紅藻類に属する海藻の一種でアマノリ属の種類は25種類で板海苔の代表格はアサクサノリとスサビノリ。

分布 北海道から九州に至る温海域から寒海域にかけて生育し、内湾の浅瀬の岩・石・貝・杭などに見られる。

形状 紅藻類で体色は紫紅色のきわめて柔らかく薄い扁平葉状体で、体型は変化に豊んでいる。長さは5~15㎝、稀に30㎝に達する。幅は1~2㎝、雌雄同体。

ノリは夏には衰減し糸状体で過し、秋になると胞子を出し発芽をする。ノリの旬は冬期。新のりは12~1月に出回る。採取期間は12月~3月。

料理 生のりは洗って山葵醤油、ポン酢で食す。汁の実 吸物 天婦羅 佃煮

  主は板海苔加工 刻み海苔 もみ海苔 味付海苔の製品

養殖海苔について

今日の養殖のりは第二次世界大戦後、1949年(昭和24年)イギリス人の藻類学者キャスリーン・メアリー・ドリュー女史がノリの糸状体を発見し、人工的に種付けの技術が確立し普及する。

養殖の過程

①貝殻 糸状体 ( しじょうたい ) の培養は2~3月に主なノリの葉を選択し、ノリの葉( 葉状体 ( ようじょうたい ) )から 果胞子 ( かほうし ) が出来るとノリは枯れる。果胞子は貝殻につき枝をのばし糸状体になり、秋には糸状体から殻胞子が出来る。これが種。

採苗 ( さいびょう ) →9~10月ノリ網に種つけをする。

干出 ( かんしゅつ ) →海の上で網を干す。目的は雑藻を取り除く、健全なタネ網にする為。又は種つけ網を冷凍保存する方法もある。

④育成→海面に網を降す。

⑤摘採→12~3月まで採取する。

⑥板ノリの製造→原藻を洗い、刻んで、漉し、乾燥。大型機械を使用。

※ノリ養殖は北海道から九州。生産量は福岡、佐賀、愛知、千葉、大阪の順。

※板ノリの大きさは縦21㎝、横19㎝。10枚で1 ( じょう ) 、100枚で1束。重量は300g前後で流通。

※等級は優等、特等、一等から七等の九段階で味には関係ない。

海苔の歴史

「のり」の字は古くは奈良朝に於いては紫菜(のり)、神仙菜(あまのり)とも書き、平安時代末頃には 甘海苔 ( あまのり ) (芳香と噛みしめると甘味を感じるから)の字を用いる。江戸時代に海苔と書く。板海苔は江戸初期浅草で採取したノリを紙漉き技術を用いてすき、天日干しにしたもので、江戸初期は焼かずに食す。当時は超高価格。焼のりは後のこと。1964年(昭和39年)頃に養殖新種により拡大。それ以前は天然ノリを採取。洗って、刻んで、巻き簀に木枠を用い1枚ずつ漉して天日干しの光景は懐かしい。1981年(昭和56年)より大型全自動海苔製造機導入する。

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