時候 年中美味にして
最上は晩冬(1月)~初春(2月)
コイ科コイ属に属する淡水産硬骨魚。真ゴイ(野ゴイ 養殖のやまちゴイ)の総称で淡水魚の王者。室町時代の美物第1位。
分布 野生は関東平野、琵琶湖淀川水系、岡山平野、高知四万十川で確認されている。生息地は大きな川の中、下流域から汽水域、湖、池沼に棲む。川では流れ緩やかな所で暖かい水を好む。冬には深い淀みに多数集まって越冬する。古くから移入が盛んで全国的に分布。
特徴 一列の鱗が36枚あり「36鱗、66魚」ともいわれる。体型はやや側扁した紡錘型で体高は飼育高く、野生は低い。吻はフナ属より長く、頭部は三角形をし、口ヒゲが2対、胸鰭と腹鰭は水平位にある。
体色は暗褐色で腹面は灰白色をし、食性は雑食性で吸引 摂餌 (砂泥底に口もろとも入れ吸いこみ、泥を吐き出しながら摂食)する。
成長は早く天然、1年で15㎝、2年で20㎝、3年で30㎝、4年で35㎝に達する。養殖池ではもっと早い。雄で2年、雌は3年で成熟する。体長60㎝、稀に1mに達する。寿命は一般的に20年。長くて70~80年と長寿。
産卵は5~6月で雌が水草に近づきジャンプして体を水面に叩き産卵、続いて雄がジャンプして体は水面に叩いて精子をかける。1回の産卵数は20万粒と多い。
夏は洗い、秋から冬は鯉濃くとして年中楽しむことが出来るが、極上の旬は1月より2月。
漁法 定置網 釣りで漁獲される
料理 夏 洗い(煎酒が最上 酢味噌 辛子酢味噌)鯉の昆布〆も又美味 冬 鯉濃く 甘露煮 味噌漬け 山椒焼き 唐揚げ 寒鯉の澄し仕立ては吸物の極位
※塩焼きにはしません(訳)上級武士が切腹の朝食のお膳に供するため。
※中国料理では丸揚げして酢あんかけ。
鯉のお話し
四条流の本に上は海の物(鯛)、中は河の物(鯉)、下は山の物(雉)、河の物は「中」といったが鯉は魚の上で一番上である。
食物の中で位があり、室町時代に於いて 美物 (魚)の第1位は鯉を指し、2位は鯛の順であったが江戸幕府に於いては鯛が1位に入り変る。
鯉は出世魚とも申し、男児を祝うため5月の節句には鯉幟をたてる。又「龍門の鯉」はコイが黄河にある龍門を超えると龍になる伝説があり、人の栄達になぞらえて 上 る一つの段階を登龍門というに至った。
その他に俎板の鯉(絶体絶命の状態)でも動ぜず。
ご婚礼の料理に用いないのは第5の鰭を「こどめのひれ」という子を産み出さずに止めるので不吉だという。
出産後に鯉を食べると乳の出が良くなるのでお膳に上る。
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

コメント