はじめに

季寄せ

料理人の修行は十五年と長いが、その間は実に「楽しい」ことのみでした。

それは綺麗なお店の中で師匠、先輩の方々の「教え」を受けたお陰です。「技術」と「知識」が年ごとに増した故です。

料理長は「三年分」の「献立」を持って調理場に立つことを教わるが、料理長になりたての頃、創作は「苦」からの出発に身が「縮む」思い、体験から「献立」の為の『季寄せ』を執筆しました。

参考になれば幸いです。

料理は旬の食材の味を楽しむことです。

旬には「走り」を尊び、「さかり」を好み、「名残り」を惜しむものです。

「献立」の「立て方」を提案致します。

※季寄せ活用法①

準備として食材一覧表は①周年使用食材一覧表。②旬の食材一覧表です。

『季寄せ』より食材篇海産魚・他二七二種。野菜類・他一八三種を月ごとに一覧表を整理してください。周年使用とは(乾物・干物・加工品・他)のことです。

月ごとに「歳時記」と重ね合わせると、経験から自然と料理が浮かんで来ます。

「五法」及び和え物、酢の物、椀盛りなど合せると創作は楽しく、面白く、「季語」を添えると季節感あふれます。

月ごとに整理をし、まとめると一年分の「献立」完成です。「苦しみ」や「不安」が消え自信が出ます。

季寄せ活用法②

「季語」に因む料理を考えては如何でしょうか。創作に力量が加わります。

例題として
「立春」に因む。「 山浅 ( やまあさ ) し 」。 「 残月 ( ざんげつ 」。

「立夏」に因む。「 風薫 ( かぜかお ) る 」 。 「 ( なつ ) ( かわ 」。

「立秋」に因む。「 秋日和 ( あきびより 」。「 山粧 ( やまよそ ) う 」。

「立冬」に因む。「 冬景色 ( ふゆけしき 」。 「 北風 ( きたかぜ ) 」。

月ごと二題以上書き上げますと「二年分」の「献立」。創作の楽しみを知り、力量は倍以上になり、体験から「我が一生の宝」。

私の体験から年内に「一年分の献立」を書き上げ仕事に臨むと余裕が出来、世界観が変わります。結果①お客様に満足を。②お店の繁盛に継ぐ③人材の育成に力を注ぐことが出来ます。

料理人

佐藤 信